Chemical states of Fe-atoms after EC-decay of Co-labelled Co(BrO)6HO studied by coincidence Moessbauer spectroscopy

中田 正美; 為谷 和美*; 中原 弘道*; 遠藤 和豊*

Hyperfine Interactions, 70, p.1241 - 1244, 1992/00

https://doi.org/10.1007/BF02397554

2種類の時間微分型メスバウアー分光法(122keVの線と14.4keVの線を同時計数する時間微分同時計数メスバウアー分光法(TDMS)及び、6.3keVのKX線と14.4keVの線を同時計数する時間微分X同時計数メスバウアー分光法(TDXMS))を用いて、Coで標識したCo(BrO)・6HOのスペクトルを測定した。その結果、スペクトル上で、EC壊変によって生成したFe(II)の相対面積強度比が時間と共に減少していく緩和過程が両方法で観測された。しかし、Fe(II)の相対面積強度比は、TDXMSの方がTDMSよりも大きく、EC壊変後の脱励起過程であるオージェ電子放出過程とX線放出過程の違いによる生成したFe(II)の生成量の差が観測された。